クリスマスローズの時期ですが、御宅のお花は元気ですか?
うちの近所では、次々に咲き誇っていますよ。
私の住むテキサスは、乾燥していて風通しが良いから、
育ちやすいのかなと思います。
でも湿気が多い日本では、クリスマスローズが突然
病気にかかってしまう事もあって慌てますよね。
そんな時の対処法などをみていきましょう。
クリスマスローズの立ち枯れ病ってどんな病気!?
2月のクリスマスローズには、寒い時期なので害虫は少ないのですが、
たまにツボミの中にアブラムシがいる事もあるので安心してはいけません。
浸透以行性粒剤の殺虫剤、
オルトランやオンコルを散布しましょう。
それに灰色カビ病も目立ってくるので、
病気になった部分を切り落とし殺虫剤をまきます。
そして、さらに気を付けなければならない病気があります。
これは、葉っぱは元気なのに葉柄の付け根が細くなって、黒っぽい病斑が生じます。
これがリゾクトニア菌の影響である立ち枯れ病です。
このリゾクトニア菌には「リゾレックス」という特効薬があるのですが、
この薬を常用するとだんだん薬に対する抵抗力がついて、
被害が大きくなった時には「全く薬の効果がない!」という状態にもなりうるので、
充分注意しながら使用して下さい。
時々冷え込んだ朝に、クリスマスローズの花首が垂れてしまって
驚く事がありますが、健康なクリスマスローズなら低温の為に一時的に、茎の水分が少なくなったからであって、心配する必要はありません。
また太陽にあたって
少しずつ暖かくなると、グッと頭を上げてくれます。
立ち枯れ病にかかったクリスマスローズは回復しない!?
立ち枯れ病がすすんでしまった場合は手遅れですが、
場合によっては回復する可能性があります。
立ち枯れ病の幹部を切り取って、用土を掻き出して土を乾燥させてから、
ダコニールやロブラールなどの殺虫剤を茎や葉、土の表面にまいて下さい。
放っておくと黒っぽい病斑が、根や茎まで広がっていきます。
鉢植えのクリスマスローズの場合で気をつけたい事は、
まず鉢土が過湿にならないように注意して、風通しの良い場所に置くことです。
そして鉢は通気性の良い素焼きの鉢が、おすすめです。
鉢の側面から呼吸をしますから、
鉢土も排水性の良いものを使うようにします。
もし、もう立ち枯れ病にかかってしまっている鉢土ならば、
病原菌が気になるので捨ててしまい、新しい土を使用した方が安全でしょう。
鉢底石も忘れずに入れましょうね。
立ち枯れ病になった場合は、株全体を抜いてしまって
病気の部分を切って、綺麗に水洗いしましょう。
そしてまた植えるわけですが、深植えしないように気をつけて、
乾燥気味な状態をしばらく続けます。
受け皿も良くありません。
葉っぱが茂っていると湿気がこもるので、
間引きして風通しを良くします。
白い根っこと成長点があれば回復の兆しかもしれませんが、
長いと3年くらいかかって、やっと花を咲かせることがあります。
とにかく戸外の日当たりの良い場所に置いて、水をやり過ぎない事が大事です。
寒さには強いクリスマスローズでも極寒が続くと辛くなってしまう場合があるので、
そんな寒いシーズンは夜の間だけ室内の暖房の入っていない玄関などに入れてあげる方法もあります。
古い葉っぱは切ってしまって地植えにしたら、マルチを根元に敷くのも良いでしょう。
このように病気になったクリスマスローズがある場合は、
他のクリスマスローズとは隔離します。
病気のクリスマスローズに使ったハサミも消毒してから使わないと、
他の植物に感染する可能性があります。
他にもクリスマスローズの蕾や花、茎などに
コールタールを塗ったような黒いシミが出た場合は、
ブラックデスの可能性もあります。
アブラムシなどの害虫が、媒介になって起こるウイルス性の病気で、
名前の通り死の宣告のように恐ろしい病気です。
まとめ
ブラックデスにかかってしまった場合は、鉢ごと捨ててしまうしかないようですが、
ホームセンターなどに持って行って、専門家の意見を聞いてからにしましょうね。
以上のように、クリスマスローズは寒さに強い植物ですが、
暑さと湿気には大変弱いと言えますので、
あまり可愛がり過ぎずに、風通しの良い場所で育ててあげるようにしましょう。
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