日本に最も近い国といえば韓国ですよね。
韓国とはいざこざもありますが、定期的に日本で韓流ブームが起きるなど、友好的な関係を築いておくことは政治的にも経済的にも、とても重要です。
そんな韓国と日本をトンネルで繋ぐ日韓トンネルの計画はご存知でしょうか?
日韓トンネルですが、計画の発端は1910年にまで遡ります。
そこから1世紀以上、特に進展がない日韓トンネルですが、2020/2021年で進行はされているのでしょうか?
結論から言えば、現在も計画だけで具体的な進行は進んでいません。
ここではそんな、日韓トンネルの現在について解説をしていきます!
日韓トンネルの状況【2020年】
日韓トンネルですが、2020年まではどのような状況だったのでしょうか?
実は、何も進んではいませんでした。
日韓トンネルは、案が出されたのは1910年と戦前にまで遡ります。
1910年は歴史的には韓国併合が行われた年であり、日本の領地下としてトンネルを繋げたいという計画がありました。
しかし、当然すぐに建設なんて事にはいかず、その後は計画だけは出る絵空事のような計画でした。
日韓トンネルですが、建設に当たっては以下のような障壁が多くあります。
日韓トンネルの建設ですが、費用としては約10兆円にも及ぶ事業になります。
そして国境を跨いでいるため、どのように費用を分担をするか、また維持費としての割合はどうするかなどはしっかり定めなければなりません。
日韓トンネルは、もし完成したら長さとしては全長220kmにも及びます。
そんな長い海底とんねるは類を見ないです。
トンネルの建設には危険が伴いますし、事故が発生をした場合、この長さだと救助もする事ができません。
また運用中の事故が発生をした際に、責任の所在で揉めそうなのは明らかですね。
飛行機やフェリーでも日本から韓国には簡単に行けます。
そんな距離にある韓国にトンネルを通したとしても、採算は見合わないという目算が出ています。
大陸から一続きになるという点では、物流には大きなメリットになるかもしれませんが、それでも多額の赤字を垂れ流す施設は、そう簡単に作ることが出来ません。
このような理由により日韓トンネルは、長く計画を凍結されており、それは2020年までも同様でした。
日韓トンネルの現在と今後【2021年】
そんな日韓トンネルですが、2021年に少し動きがありました。
2021年4月に行われた釜山市長候補選では、野党候補がマニフェストの一つに日韓トンネルの建設を検討に立ち上げました。
日韓トンネルは、上記のように不透明な部分が多いですが、もし実行されれば工期としては約10年、そして45万人もの雇用、加えて5兆円ほどの経済効果も生まれます。
そして、もし日韓トンネルに新幹線が加われば、福岡から釜山まで1時間、大阪からでも4時間ほどで到着するようになります。
日本に居ながらにして韓国に通勤なんてこともできちゃいますね。
そして気になる選挙ですが、野党側候補が圧勝。
なので、もしかしたら日韓トンネルの計画が進む可能性があります。
ただ、現状の与党である文在寅大統領は日韓トンネルには否定的です。
ただ釜山市の選挙結果の波によっては、大統領選にまで影響を与える可能性は十分に考えられます。
マニフェストに掲げている以上、何かしらのアクションはあるでしょうし、日韓トンネルの続報が気になりますね。
まとめ
日韓トンネルですが、1910年の韓国併合の時から計画には挙がっていましたが、進展は何もありませんでした。
日韓トンネルの建設には障壁が多く、現時点でも現実的ではありません。
しかし、2021年の釜山市長選で、日韓トンネルの検討をマニフェストに掲げる野党候補が勝利した事により、今後進展があるかもしれません。
日本にも大きな影響を与える事業ですし、今後の情報に注目ですね。
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