伏見稲荷とは、なんと1300年に渡って
人々の信仰を集め続ける“お稲荷さん”の総本宮です。
稲荷神を祀る神社が、日本には3万社あるらしいのですが
いわゆるその一番偉い位の神社というわけです。
ドラマや映画などで目にする、あの千本鳥居が有名ですよね。
日本人だけでなく、外国人からも大変人気で
外国人が選ぶ観光スポットにも選ばれています。
稲荷神社といえば、狐ですよね。
狐が沢山いて、狐の神様がいるようなイメージですが
実は、狐は神様ではなく、ここ伏見稲荷大社の神様は
“うかのみたまのかみ”という農業の神様で
五穀豊穣
商売繁盛
交通安全
などのご利益があるそうです。
狐は昔から神聖な生き物とされていて
伏見稲荷では、神様の使いなんだそうです。
では本題ですが、花火の打ち上げの時に
“たまや〜!かぎや〜!”ってよく聞きますよね。
それがこの伏見稲荷と、どうやら関係しているそうです。
案外この たまや〜、かぎや〜 について詳しくは知らない方も多いと思うので
こちらの疑問に迫ってみましょう。
たまや〜、かぎや〜 の意味とは
まず、“たまや”、“かぎや”の順でいうと、実は鍵屋が先に花火を始めています。
鍵屋初代弥兵衛が奈良から日本橋に出てきて花火屋を創業。
その時は火薬を小さな玉にして“火の玉”、“花の玉”なんて呼んで売っていたそうです。
古川柳に「花火屋は何れも稲荷の氏子なり」
という一句があるそうです。
この句は、鍵屋の守護神であるお稲荷さんの狐が
一方は鍵を咥え、一方は玉を咥えていたことから
この鍵をとって、創業の際に屋号にしたことから
花火屋といえば鍵屋となったそうです。
その後、暖簾分けした玉屋の屋号も
お稲荷さんが咥えていた玉にあやかりますように
と与えられたものらしいです。
たまや〜、かぎや〜 はどうやって生まれた!?
遡ること1613年に、徳川家康が日本で初めて花火を鑑賞したと言われています。
その後、種子島で使われた火薬が花火へと発展しました。
1733年に、今や有名な隅田川の花火大会の原型とも言われる花火大会が両国で開催。
その時活躍した花火師が、鍵屋六代目弥兵衛でした。
そして1808年には、もともと鍵屋の番頭だった静七が
玉屋市兵衛と名乗って暖簾分けし
その後は、かぎやは川の下流をたまやは上流を担当して
花火をあげるようになります。
この二大花火師の競演を応援する時に使った呼び声が
“かぎや〜”、“たまや〜”だったわけです。
結局、この後玉屋は不慮の失火により江戸を追放されて
廃業してしまいました。
鍵屋が現在に至っています。
次の花火大会は、是非大声で花火師を応援し
盛り上げてみましょう!
コメント