これから温泉旅行などで浴衣を着る機会も多くなります。
夏休みの花火大会などで浴衣を着ようかしら?と考えている人もいるかもしれませんね。
せっかく浴衣を可愛らしく着たのに、
時間が経つにつれて着崩れてきて恥ずかしい思いをする事があります。
今回はそんな時の対処法などをお話ししていきます。
浴衣の襟元がゆるかったり、裾が広がる時の対処法
浴衣の襟は右が上?それとも左?
着崩れの前に、襟の左右どちらを前に持ってくれば良いか悩む事もあるかと思います。
浴衣は和服なので右前に襟を合わせます。
右前というと、右側が外に出るように合わせるのかなと思いますが、そうではなくて
右を最初に胸にくっつけるという意味と思ったら良いでしょう。
それでも良く分からなかったら、右手でハンカチなどをスッと手で胸元になおそうとした時に、ちゃんと手が入れば正解と覚えておけば良いでしょう。
日本人のほとんどが右利きなので、便利なようにそのように胸を合わせるとも言われています。
また日本で人が亡くなった時に着物を着せますが、その時は左前に着せるのでそれと同じように着ては縁起が悪いと思われているからです。
浴衣の襟元がゆるんだ場合
浴衣を着ていて胸元がゆるみはだけてくる時ほど、恥ずかしい事はありません。
特に和服で女性の胸がはだけるのは、とてもだらしなく見えますね。
まずは脇の下から左手を入れて、下前の襟の下の方を掴んでギュっと引き寄せます。
今度は右手で上前の襟の下を掴んで、引っ張り整えておきます。
これで襟がゆるんで胸元がはだけてきた時には、大丈夫でしょう。
裾が広がった時
これも良くありますね。裾がどんどん広がって下駄で踏んづける事もあり、危険です。
見た目もすごくみっともなく、スタイルが末広がり風に見えて良くありません。
裾が広がる時は、腰紐がゆるんでいるのが原因なので腰紐をまた引き寄せてギュっと締め直しましょう。
お腹がきつくて食べられない時
これも良くありますよね。お腹のみぞおちのところが苦しくて、何も食べられない時。
そんな時は胸紐をゆるめにして蝶結びをほどきましょう。
蝶結びしなくても普通に一度結びしたら交差させて、両脇に差し込むだけで大丈夫です。
そして帯の上の部分お腹側ではなくて、胸側に手を入れてちょっと余裕を持たせます。
これでゆっくりお食事もできると思いますよ。
椅子に座る時
和服で椅子に座る時はどっしり深く座ってしまうと、背もたれに帯が当たって崩れてしまいます。
なのでちょっときついですが、椅子の前の方にお尻を乗せて帯を潰さないように、両膝をくっつけて座ります。
大和なでしこは、座り方にまでこだわらないといけないのですね(笑)
旅館で浴衣を着るタイミング
温泉旅行などに行った時に、浴衣ってどんなタイミングで着るのかなと思った事がありませんか?
別に決まりはないのですが、旅館に着いてすぐ浴衣に着替えそして夕飯の前にお風呂に入るというのが、普通かと思います。
旅館に着くまでの移動で汗をひどくかいたり汚れたりしていると、その身体に綺麗な浴衣を着るのは抵抗がありますよね。
そんな時はだいたいどこの部屋にもエクストラで余分に浴衣が置いてあるので、それを持って行ってお風呂に入りさっぱりした後は、清潔な浴衣に着替えるという方法を私はとっています。
どうして旅館に着いてすぐ浴衣に着替えるかというと、洋服で温泉に行ってお風呂に入り浴衣に着替えると、自分の着替えた洋服をまたお部屋に持って帰らなければならず、手荷物になるからです。
温泉に浸かる場合は、出来るだけ手荷物を持たず手軽にし、お風呂の後にお友達やご家族の方と、お土産品店やカフェなどにサッと寄れるように身軽にしておく方が良いからです。
以前会社の慰安旅行で温泉に行った時に、旅館に着いてお風呂にも入らずそのまま洋服で、会社のみんなが集う夕飯に出た事がありました。
何百人かいた従業員の中で私とあと4名合計5名だけが女性でしたが、女性の1人も浴衣姿がいなくてみんなからブーイング(笑)
他の男性従業員はみんな浴衣を着てるのに、せっかくの温泉の雰囲気が台無しだと言われました。
もちろん男性従業員を喜ばせるために浴衣を着る必要はありませんが、やはり日本人には和服、浴衣が魅力的なのでしょうね。
だってこんなチャンスがないといつも一緒に働いている従業員が、浴衣を着ているのを見る事は出来ませんから。
後で考えてみると男性の気持ちもわからないわけでもありません。
そう言われてみると、男性の浴衣姿もとてもセクシーでした。
もし旅館のおご馳走を食べたり、お酒を飲んだりして浴衣が汚れても旅館に聞けば、新しく着替えを用意してくれるはずなので、自分の洋服を汚さなくて済みますしね。
あなたがこれから会社の慰安旅行などが控えている場合は、この話しをちょっと覚えておくと良いかもしれませんよ。
まとめ
今回は浴衣を着ていて着崩れした時の対処法などを、お話ししてきました。
絶対に忘れてはならないのが、胸を右前に合わせる事です。
右を最初に胸に合わせてから、左を重ねて合わせていきます。
右手でスっとハンカチなどを入れられるように、合わさっていると正解です。
左前にすると死んだ人と同じ着方になるので、縁起が悪いという理由でした。
旅館に行って浴衣を着るタイミングとしては、旅館に着いてすぐ浴衣に着替え、夕飯の前にお風呂に入るのが普通です。
汚れた身体に新しい浴衣を着たくなかったら、もう一枚エクストラの浴衣をお風呂に持って行って着替えると良いでしょう。
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