日本は災害が多いですよね。
特に近年は豪雨による災害も増えてきており、先日は熱海で土砂災害という悲しい災害が発生してしまいました。
しかし、そんな熱海での土砂災害は盛土による人災だという声も上がっています。
このような災害は今後は絶対にあってはならないのですが、盛土とよく聞く言葉として別にあるのが切土ですね。
この盛土と切土、それぞれどのような意味や違いがあるのでしょうか?
また危険性はあるのでしょうか?
結論からお伝えすると、盛土と切土には違いがあり、盛土の方が危険性が高いです。
ここでは盛土と切土について、そして危険性についても解説してきます!
盛土と切土の意味や違いや見分け方とは?
まず盛土と切土のそれぞれの意味について紹介していきます。
盛土と切土とはどちらも建設用語でよく使われます。
盛土は、山などの傾斜に建築物を立てる際に、土を入れることで平坦にする工法のことです。
切土の場合は、逆に傾斜のある土地の土を削ることによって平坦にする工法のことです。
このような盛土と切土を使って整地を行う場合には、法律にしたがって行うことが必要な他、都道府県知事にも許可を取る必要があります。
盛土と切土ですが、結果的に土地を平にする工法だとしても、違いはあるのでしょうか?
結論から言えば、盛土と切土には安全性に大きな違いが生まれます。
切土の場合は、土を削るといっても地盤面を削るだけですので、地盤自体は均一であり安全性は大きくは変わりません。
しかし、問題なのが盛土の方です。
盛土の場合には地盤に対して、土を乗せていくという工法になります。
その結果、盛土と元からある地盤の間には隙間があり、建設地は地盤が緩くなっています。
そして、雨水の浸水に弱く、豪雨が続くと地滑りや土砂災害などの災害が発生をしやすくなっています。
盛土か切土かの見分け方としては、以下のような方法があります。
- 大規模盛土造成地マップを見る
- 自治体に問い合わせる
盛土をする際には届出が必要な上、盛土造成地マップが各都道府県には存在します。
市によってはネットからでも見ることができるので、活用をしましょう。
また自治体に直接問い合わせることによっても対応をしてもらえるはずです。
災害は起きてからでは遅いので、ぜひあらかじめ土地については調べておきましょう。
自宅周辺の盛土を確認する方法は、こちらをどうぞ
それぞれの危険性や気をつける事
盛土と切土ですが、上記に記載した通り盛土の方が危険性が高いです。
特に盛土の境目部分では地盤が弱いため、豪雨などの災害によって地滑りが起きる可能性が高いです。
災害の前では人はほとんど無力です。
気をつける事としては、以下のような日頃からの準備が大切になります。
- 災害への準備をする
- 土地を確かめる
災害への準備をする
豪雨や地震などの災害が起きたら、いち早く避難をするようにしましょう。
そのためにも防災リュック、非常食の準備、家族間での話し合いなど、常に防災への意識を高めておく必要があります。
土地を確かめる
新興住宅地の場合は、上記のような盛土や切土による整地が多いです。
なので、家や土地を購入する前には、上記のような盛土かどうかを調べたり、ハザードマップなどを確認した上で判断をするようにしましょう。
また、昔ながらの土地の名前を調べておくと、浸水しやすいか等や、水はけが悪い土地等が分かることがあります。
命を守るためにも日頃から準備をしっかりして、
また、土地選びの際にも細かくチェックをするようにしてください。
まとめ
熱海市の土砂災害では盛土による影響があったとも言われています。
土地の整地工法には盛土と切土があり、盛土は土を入れて聖地をして、切土は土を削って整地をします。
この二つでは、盛土の方が元の地盤と盛土との間に隙間ができるので、地滑りや土砂崩れなどの災害が起きやすいです。
盛土かどうかを調べるには、大規模盛土造成地マップを見るなどの方法があります。
また、災害に備えて自分で日頃からしっかり準備をすることも大切です。
ぜひ日頃から災害に備えた行動をして、災害時には命を守る行動を心がけてくださいね。
自宅周辺の盛土が気になる方は確認する方法をご参考下さい。
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