「春夏秋冬」で「ひととせ」と読むなんて、
日本語は難しいですよね。
実は私の名字も
「蓑津」で「みのつ」と読みますが、
結構難しいのでたくさんの人から、
「なんて読むの?」と聞かれる日常でした。
「蓑」は良く時代劇に出てくる、雨を防ぐために羽織っているもので、
かやなどで編んで作ってあります。
そして「津」は海や海岸を指すので、
私のご先祖様は、海の近くの農家だったんだろうと考えられます。
このように「ひととせ」にも意味があるはずですので、
これから調べていってみましょう。
ひととせってどういう意味があるの?
ひととせは、漢字で「一年」とも書きます。
要するに日本では一年に
春、夏、秋、冬が巡ってきますので、ひととせは一年を指すのです。
このように日本の古代語では、数の数え方が違います。
数え方
1→ひとつ 4→よつ
2→ふたつ 5→いつつ
3→みつ 6→むつ
7→ななつ 10→とを
8→やつ
9→ここのつ
20→はたち 50→いそぢ
30→みそぢ 60→むそぢ
40→よそぢ 70→ななそぢ
80→やそぢ
90→ここのそぢ
100→もも
となり「年」は、「とせ」となり
年や歳を数える時に使う助数詞なのです。
「春夏秋冬」=「ひととせ」くらい読みにくい名字一覧
日本語って難しいですから、全く読めない名字は
数え切れないほどあります。
✎ 四文字漢字
四月朔日→わたぬき 百千万億→つもい
五百旗頭→いおきべ 四十九院→つるしいん
八月一日→ほづみ 四十八願→よいなら
十七夜月→かのう 東西南北→よもひろ
二十六木→とどろき 一尺八寸→かまつか
一番合戦→ひとまかせ 遊井名田→ゆいなだ
大正寺谷→たいしょうじたに
武者小路→むしゃのこうじ
長曽我部→ちょそがべ
源五郎丸→げんごろうまる
松七五三→まつしめ 入南風野→いりはえの
久多良木→くたらぎ 小比類巻→こひるいまき
大和田野→おおわだの
上中屋敷→かみなかやしき
竹之木進→たけのきしん
下垣鳴海→しもがきなるみ
差ヶ久保→さしがくぼ
✎ 三文字漢字
小鳥遊→たかなし 十八公→そやぎみ
月夜里→やました 卍山下→まんざんか
寿松木→すずき 栗花落→つゆり
五月女→さおとめ 万里崎→までさき
五十里→いかり 子母澤→しもさわ
去来川→いさがわ 乃楽坂→ならさか
一風迫→いちのはざま
不知火→しらぬい 五十子→いらご
四十万→しじま 仁王頭→におうず
志戸部→しとべ 酒ヶ井→しすい
等々力→とどろき 四十崎→あいさき
獅子王→ししおう 二三味→にさみ
妻夫木→つまぶき 二見谷→ふたみだに
葉加瀬→はかせ 御法川→みのりかわ
国深谷→こくふかた 七ヶ扇→ななおおぎ
八乙女→やおとめ 真行寺→しんぎょうじ
羽衣石→ういし 十左近→じゅうさこん
水主村→かこむら 姉小路→あねこうじ
東久世→ひがしくぜ 五百森→いおもり
水無瀬→みなせ 朝比奈→あさひな
飛鳥井→あすかい
✎ 二文字漢字
久良→くらき 一光→いかり
雲母→きらら 石動→いするぎ
日月→たちもり 百鬼→なきり
日向→ひゅうが 薬研→やげん
来栖→くるす 伊武→いぶ
小栗→おぐり 司馬→しば
月城→つきしろ 天海→あまみ
無良→むら 七海→ななみ
榛名→はるな 雲雀→ひばり
木魂→こだま 東雲→しののめ
近嵐→ちからし 一青→ひとと
武蔵→むさし 天間→あまのま
天春→あまかす 家守→かもり
夢咲→ゆめさき
出雲→いずも
✎ 一文字漢字
的→いくは 桟→かけはし
雪→すすき 帳→とばり
英→はなぶさ 聖→ひじり
間→はざま 司→つかさ
亘→わたり 響→ひびき
雷→いかづち 要→かなめ
榊→さかき 倭→やまと
巫→かんなぎ 藍→らん
碇→いかり
これらはほんの一部ですが、たくさんありますね。
漢字五文字の名字はとても珍しく、
「左衛門三郎」→さえもんさぶろう
「勘解由小路」→かでのこうじ
さんらしいです。
子供にしたら、自分の名字を書けるようになるまで、
何度も練習しなくちゃいけませんね。
それに印鑑がないので、
いつも特注になって大変なんですよ。
私も経験者です(笑)
まとめ
他にも面白い漢字は、
「陸蓮根」→オクラ
「甘藍」→キャベツ
「苦瓜」→ゴーヤ
「湿地」→シメジ
「糸瓜」→ヘチマ
「赤茄子」→トマト
「清正人参」→セロリ
なんてのもあります。
本当に日本語は難しいですが、神秘的で漢字一つ一つに
深い意味が含まれているのですね。
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